戦国時代、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑を輩出した愛知県。そんな愛知県は、三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀る熱田神宮があるように、古くから刀剣と深いかかわりを持っていました。また愛知県には、尾張徳川家に伝わる品々を展示する徳川美術館も位置しています。熱田神宮・徳川美術館ともに国宝や重要文化財の刀剣を所蔵。価値の高い貴重な刀剣を眺めることが可能です。
「愛知・名古屋の刀剣情報」では、愛知・名古屋の刀剣に関する情報を掲載。「尾張三作」をはじめとする愛知県で活躍した刀工や、熱田神宮、徳川美術館などの博物館が所蔵している刀剣をご紹介します。
「徳川美術館」(名古屋市東区)は、御三家のひとつ尾張徳川家に伝来した調度品や書籍、刀剣などの宝物を収めた美術館です。そして、1931年(昭和6年)に尾張徳川家19代当主「徳川義親」(とくがわよしちか)氏によって設立され、財団法人「徳川黎明会」が運営しています。収蔵品は、「徳川家康」の遺品にはじまり、徳川家康の九男で初代尾張藩主「徳川義直」(とくがわよしなお)から続く、尾張藩の歴代当主達の大名道具を保管・展示。同館は、国宝となっている「源氏物語絵巻」や「初音蒔絵調度」などを所蔵しますが、なかでも刀剣類の所蔵数は国内最大級です。ここでは、徳川美術館が所蔵している有名な刀剣についてご紹介します。
日本列島の中心に位置する愛知県は、古くから交通の要所として栄え、戦国時代には3英傑を輩出した地域であることから、「徳川家康」が天下を統一したのち、大都市へと発展していきました。江戸時代には徳川御三家の筆頭格「尾張徳川家」が治めたことにより、全国の宝物が集まり、「三種の神器」のひとつである「草薙剣」(天叢雲剣とも)が「熱田神宮」(愛知県名古屋市)に奉納されていることから、古来より刀剣との縁も深く、愛知県には優れた刀剣が多く集うことになったのです。ここでは、愛知県にある国宝の日本刀を見ていきましょう。
愛知県は、「熱田神宮」(名古屋市熱田区)や「名古屋城」(名古屋市中区)など歴史的な建造物が多く残る県です。尾張国(現在の愛知県西部)は昔から東西の重要な拠点であったため交通の要衝として栄え、江戸時代になる頃には「御三家」の尾張徳川家が治める領地となりました。こうした深い歴史を持つことから、建造物・工芸品・書籍・典籍・考古資料など国指定と県指定を合わせると1,000点余。その内の刀剣だけでも、国指定の重要文化財が70件以上、県指定が100件以上です。ここでは、愛知県が持つ重要文化財の日本刀をいくつかピックアップしてご紹介いたします。名古屋刀剣博物館が所蔵する重要文化財の刀剣10振YouTube動画